失敗しないための結束バンド
2020年4月21日

降雪地帯でケーブルを配線する時の注意点

電力を必要とする設備は室内だけではなく、屋外に設置されるケースも少なくありません。

外灯や広告看板、太陽光発電システムなど、屋外で利用される設備にはさまざまな種類があります。それらの設備を稼働させるには、当然ながら配線ケーブルが必要になります。屋外でケーブルを使用する際は、室内よりも過酷な環境に耐えうる堅牢さが求められます。紫外線や風雨などにさらされても劣化しにくい、高い耐久性を持った製品を使うことで、断線などの事故を防ぐことができます。また、屋外でケーブルを使用する場合は地域性にも配慮する必要があります。

たとえば降雪地帯では、降り積もった雪の重みでケーブルに大きな荷重がかかります。これに耐えるためには、製品の素材を吟味するのに加えて、過度な負担が生じないよう設置場所や施工方法にも気を配ることが必要になってきます。降雪地帯では、意外なトラブルにも気を付ける必要があります。それは、塩害です。塩害と言えば海沿いのエリアで塩分を含んだ風が吹きつけることにより、木材を腐食させたり金属を錆びつかせたりすることをいいますが、実は雪の多い場所でも発生することがあります。

というのも、そうした場所では降雪があった時は道路に融雪剤や凍結防止剤を撒くことがありますが、これらの主要原料が塩化物だからです。塩分は電気を通しやすくする性質があるため、ケーブルなどに付着すると漏電などの事故を引き起こしかねません。そのため、耐塩性も求められることになります。

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