失敗しないための結束バンド
2020年7月6日

消火装置機能のある配線ダクトの有用性

配線ダクトは、電気の通り道である電線を格納する役割を担う存在です。

そのため、その多くは天井裏などのさまざまな場所における配線に使われています。ただ、そのような配線は基本的に電線の通り道を明確にするのがその役割である一方、火災が発生した際にはその火が燃え広がる通り道になってしまった事例が数多く報告されている点には注意が必要です。実際に過去に起こったビル火災などで、配線ダクトを経由して延焼してしまった事実が確認されています。これは、ケーブルが熱を帯びて燃えやすく、燃えるのに十分な空気が配線ダクト周辺に確保されていることに由来します。さらに、火災で生じた煙などもダクトから逃げる性質を持っているので、その煙による温度上昇がさらなる延焼を引き起こしやすい点には注意しなければなりません。

それゆえに、近年では配線ダクトに延焼を抑える役割を担わせるべく、消火装置を設けたものも販売されています。その消火装置の具体的な機能としては、火災が発生したときに燃え広がる道筋となるダクト部分が熱を検知したら消火剤を内部に撒くようにする、というものです。つまり、これによりダクト内に入り込んでしまった炎を燃え広がったり侵入できなくし、しかも燃焼の威力を弱める働きを期待できます。なお、このような機能は簡単な仕組みで取り付けることができるので、通常使用時の誤作動などの心配はありません。延焼火災の対策として非常に有用なため、その導入事例は増えています。

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