失敗しないための結束バンド
2020年6月24日

屋外のケーブル配線には融雪剤対策が必要

寒さの厳しい地域では、冬になると融雪剤を使用する機会が増えます。

融雪剤とはその名の通り雪を溶かす化学薬品のことで、道路などに撒布することで積もった雪を溶かしたり、溶け残った雪が凍結するのを防いだりします。路面の凍結によるスリップ事故を防止したり、除雪作業を楽にしたりするのに役立つこの融雪剤ですが、課題もあります。それは、塩害をもたらすおそれがあるということです。多くの融雪剤には主原料として塩化カルシウムが使われていますが、塩の化合物には水の凝固点を下げて凍りにくくする作用があると同時に、物質の腐食を早める作用もあります。そのため、たとえば路肩に電気設備などが設置されていると、部品の腐食によって故障などのトラブルが生じる可能性があります。

このようなトラブルを避けるには、設備を設置する際に塩害に強い部品・部材を使用することが重要です。一例を挙げれば、ケーブルです。電源用のケーブルは銅でできており、周囲を樹脂で被覆されているのが一般的ですが、この被覆部分が塩分によって劣化し、中に水が染み込んだりすると断線や漏電を引き起こしかねません。

そのため、耐塩性の高い素材で被覆されている製品を使う必要があります。ケーブルを束ねている結束バンドも同様です。結束バンドは複数のケーブルを束ねてバラバラに垂れ下がったりしないようにするための工事材料ですが、これも多くは樹脂製なので、特別に強化されたナイロンなどを素材としたものが必要です。

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