失敗しないための結束バンド
2020年1月31日

lanケーブルのハンス

lanケーブルの仕様や規格の一つに、ハンスと呼ばれるものを見かけることがあります。

これはエンハンスドの略で、高めるとか強化するといった意味のenhanceに由来しています。要するに、元の規格から若干強化したタイプの製品を表しているわけです。具体的なところでは、lanケーブルのカテゴリ規格の5と5eがまさにこれに当てはまります。5eのeはenhancedの略なわけです。一体何が強化されているのかというと、基本的な通信速度や帯域などが強化されているわけではありません。

そうではなくて、ノイズへの対策など通信の不安定さを排除するための仕組みが強化されているのです。それによって表に現れてくる最も大きな違いは、lanケーブルの長さです。一般的にケーブル長は長くなればなるほど外部からのノイズの影響を受けやすくなり、あまりに大きな影響を受けるものは当然ながら全く実用的ではありませんから製品として出回ることはありません。

ところが5eのエンハンスドケーブルでは、業務用などでは100mに達するケーブル長のものもあります。家庭用ではこれほどまでに長いケーブルがあっても別に何もありがたいと感じることなどないかもしれませんが、商業用ビルの広いオフィスフロアでケーブルを縦横に張り巡らせるような用途においてはこれくらいの長さのケーブルが必要とされることもあり、その意味では十分に需要のある規格となっているわけです。

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